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zoom RSS テーマ「ホンでもって本」のブログ記事

みんなの「ホンでもって本」ブログ


祝!直木賞受賞

2017/07/19 20:55
夜のニュース番組を見ていて思わず声をあげて手を叩いた。嬉しい。同時に思わず画面に向かって「ほんとに?」と言ってしまった。

直木賞と芥川賞の発表が今夜あるということは記憶の隅にうっすらとあったけれど、誰の作品が候補になっているかも知らなかったし、知ろうともしなかった(したがって、佐藤さんが直木賞の候補にもなっていることはま-ったく知らなかった)だから、いまさっき受賞されたとテレビで知ってほんとに驚いた(思うに佐藤さんが一番驚いている気がする(笑))

「月の満ち欠け」は、佐藤正午さんのいままでの作品とはかなり趣の変わった作品だ。ただし、読み終えたページを何度も何度も行きつ戻りつさせられる楽しみは、いつものようにこの作家の術中にはまってしまっている証拠といっていい。
読後の感想を読んでみると、多くの方が生まれ変わりとか輪廻転生とかをテーマとして捉えられて書かれていますが、ぼくは究極の恋愛小説として受けとめました。

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朝、新聞に載っていた佐藤さんのコメント、「ずっと直木賞を意識して書いていたわけではなく、作家人生を歩んでいたらばったり出会った」 ・・・なんとも絶妙。
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俺の本なんか売れないよ、やめときなよ

2017/04/23 11:05
随分まえのことだけれど、あの村西とおる監督のブログを愛読していたことがあった。
例の「・・・でございます」を駆使した話の濃さと過激さに感心していたら、しばらくして監督の“そろばんずく”が動いたのか、残念なことにブログはその後有料となってしまい見ることもなくなってしまった。
だから、昨年、村西監督が本を出したときは、いまのこのモサラモサラした社会が村西サンを必要としているから「じつにナイスですね〜」と思ったのだった。なにせ、タイトルがズバリ「全裸監督」で、キャッチコピーが、「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ! おれがいる」。もしかして、これで、人生を踏みとどまるひともいるかもしれないと思わせるような名コピーじゃないですか(笑)

でも、最近読んで面白かった本といえばこれだ。全編が松方弘樹へのインタビューで構成されていて、その驚くべき記憶力と演技への熱い情熱と冷めた洞察力。はたまた、村西サンも顔負けの台詞の数々には思わず唸ってしまった。
遅れてきた最後の映画スターが、現在の日本映画の状況をただ憂うのだけではなく、これからは「巡回映画」や「出前映画」をやったらどうかと真摯に考えていて、具体的な案を語っているのは感動的だ。そして、彼は二ヵ月にわたるこのインタビューを終えた二ヶ月後に病に倒れたのだった。

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 最後のインタビューを終えた別れ際に、松方は「俺の本なんか売れないよ、やめときなよ」と笑った。「でも訊きたいことがあったらいつでも来てよ」と付け加えてくれたのだった。
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自殺

2014/01/13 22:17
昨年の暮れに読んだ21013年のベスト本の一冊です。しかし、こうしてタイトルにもってくると,なんとも新年にふさわしくないですネ(笑)ただし、この本は問答無用の面白さゆえ、なにとぞご勘弁のほどを。

作者の末井さんは幼い時に母親をダイナマイト自殺!(しかも若い男との心中)というかたちで失っている。そんな作者が世間サマの目をのりこえて、「自殺というとどうしても暗くなりがちだけれど、笑える自殺の本にしよう、そのほうがみんなが自殺に関心を持ってくれる」という思いのもと、本人が言われているように自殺とは少し逸脱しながらも(そこがいいのですが)、あるときは「秋田県の憂鬱」を書いた大学教授に秋田県の自殺率の高さの謎を迫り、あるときは青木ヶ原樹海を歩く仕事をしていた(!?)作家と樹海に同行する。また、そうしたインタビューの合間に自身の生い立ちを丹念に辿り綴っていく。そして、末井さんは最終章の「迷っている人へ」で、「本当は、生きづらさを感じている人こそ、社会にとって必要な人です」と、見えないひとたちにそっと呼びかける。全編を通しての末井さんのあけすけで素直で、明るくて、なにより弱者に対する限りなく暖かい眼差しは読む者の心をうつ。

タイトルにとらわれず、この本がより多くのひとたちに読まれることを切に願う。
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*うん?と思ったことのひとつに、ある脳科学者が、「人間の本能というのは三つあって、食欲、性欲、もうひとつ は“集団欲” 」と言っていた言葉。よく言われるようにひとりでは生きていけないというこのなのだろうか・・・

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はだかんぼうたち

2013/09/23 11:38
日本小説には珍しい乾いた感覚をもったこの群像劇を読み終えたら、ウエス・アンダーソン監督が映画にしたら面白いかもしれない・・・なんて妄想が頭をかすめたけれど、実際、この作品に食指が動く監督は結構いるのではないだろうか。
こんな男女の関係がはたしてこの日本に存在するのか?読み進めていくあいだも戸惑いと疑問が何度か交差する。いや、簡単にいってしまえば、たかだかひとがくっついたり別れたりするだけの物語なのだけれど・・・にもかかわらず、この小説、妙にあとをひくのだ。

あらすじは・・・桃*35歳独身、歯科医。6年付き合った恋人と別れ9歳下の鯖崎と交際中。響子*桃の親友。元走り屋の夫や4人の子供とせわしない日々を送る主婦。山口*60歳目前に家族を捨て響子の母・和枝と同棲。だが和枝が急死し途方に暮れる。鯖崎*桃の恋人。やがて響子にも惹かれはじめ桃にその気持ちを公言する。出逢い、触れ合ってしまう“はだかんぼう”たちは、どこへたどり着くのか・・・

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チベット密教に大人になって余分に身に付いたものを落としていくという教えがある。それは、この世に生まれた赤ちゃんに限りなく近づいていくかの如く・・・という例えをもったものであるが、この小説では各々が大人になって纏った服を無自覚に、無意識に脱いでいく。いざとなれば処分もする。決断するときの彼女たちはこどものときのようには迷わない。それは、まるでこれから先はどちらを選んでも正解というものがないと理解してしまったかのようだ。
登場人物はさらに桃の姉、両親、和江の内縁の夫、下宿人の大学生などもあらわれ、パラグラフ(というか行間隔)ごとに語り手が目まぐるしく変わっていく。そして、それがこの入り組んだ物語にテンポとバランスを保たせている効果をあげている。また、この入り組んだ迷路といっていい物語を一層際立たせている存在が、“迷わない男”の鯖崎という若者だ。いまどきの若者とはビミョーに異なる彼がひとつの軸になっていることは確かで、この本の評価が分かれるのは彼をどう判断するかによって違ってくるのではないだろうか。かくいうぼくはこの男のとる行動が理解し難いのだが、この小説は決して嫌いではない。それは、彼が「コーヒーというものは、朝いれると朝の匂いがし、夕方いれると夕方の匂いがする、と思う。」という一行があったりするせいかもしれない。


*いまふと思ったんだけれど、鯖崎を「女性」におきかえると、あら不思議、なんだか合点がいくのでは。そう感じたのは、この鯖崎という男がとても中性的な匂いがするからにほかならないのだが、待てよ、そんな思いを抱かせるということが作者の術中にはまったことかもしれない。
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シネマの極道

2013/03/06 14:08
先日、大好きなデンゼル・ワシントンが主役を演じる「フライト」を観てきたのですが、ベッドに横たわるブヨブヨした肉体に口があんぐり。去年観た「デンジャラス・ラン」ではこんなにも酷くはなかったぞ。役作りのためだと信じたい(笑)いや、きっとそうでしょう。


さて、映画プロデューサーが書いた本といえば、もう、ずいぶんまえに読んだロバート・エヴァンズの身も蓋もない書きっぷりが見事だった「くたばれハリウッド」が真っ先に頭に浮かぶけれど、東映映画のプロデューサーが書いたこの本も滅法面白い。
冒頭の1983年の「楢山節考」でのカンヌのエピソードからして読ませる。なにしろ、監督の今村昌平自らが「何も貰えないよ。後輩の大島渚が受賞するのに、何でわざわざ行かなきゃならんの」。岡田茂社長にいたっては「恥をかくのは日下部一人で充分」といって予算を出してくれない始末。ほかにも、健さんをはじめ東映の大スターや監督、社長の逸話がてんこ盛りだ。(岡田社長はもちろん、大島渚監督の話がなんともおかしい)そして、日本映画のマスターピース「仁義なき戦い」でのエピソードには、「なるほど」と思ったり、「そうだったのか」と終始感心しきり。なかでも、脚本を書いた笠原和夫さんの力が大きかったと再認識した次第。まさに、筆者のいう広島弁のシェークスピアだ。
「おやじさん、云うとってあげるが、あんたはわしらが担いどる神輿じゃないの。組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。神輿が勝手に歩けるいうんなら歩いてみいないや。のう!」
「夜中に酒飲んどるとよ、つくづく極道がいやになっての・・・足洗うちゃるか思うんじゃが・・・朝起きて若いもんに囲まれちょるとよ、のう、夜中のことは忘れてしまうんじゃが・・・」

それにしても、第二部の「広島死闘篇」映画をご覧になったかたは、北大路欣也が演じた山中と、千葉チャンが演じたあの大友を“どんぴしゃ”だったと信じて疑わなかったとおもうけれど、驚くなかれ、当初は逆のキャスティング!だったんだそうで、千葉ちゃんにいたっては山中のセリフをすべて覚えていたほどこの役を演じるつもりだったという。
こんなエピソードがページをめくるたびに出てくるので、「ここで止めとくか・・・」と思いつつも、気がついたら一日で読み終えておりました。

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「よくいえば清濁併せ呑む映画共和国であり、悪く言えば無思想で不定見ではちゃめちゃ、正直なところは「儲かりゃええ」という、ま、しごくアケスケな会社だった。」そんな東映映画への愛に溢れたプロデューサーが書いたこの作品は、映画ファンならずとも満足するに違いない。・・・わしゃあ、それをみんなに云うとったるがよ。

*後日談・・・3月7日にデンゼル・ワシントンのインタビュー記事を目にしたら、あの体はやはり役作りとのことでした。 安心しました(笑)
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常盤新平さん

2013/01/23 19:34
常盤新平さんが亡くなった。
ぼくにとって常盤新平さんといえばアーウィン・ショーだ。常盤さんの訳によるアーウイン・ショーの「夏服を着た女たち」を読んだのは二十代の後半だっただろうか。以後、短編の名手であったショーの小説が訳されるたびに手にしたけれど、いまでも忘れられないのは「夏服を着た女たち」の冒頭を飾る「80ヤード独走」と、「緑色の裸婦」の最後に収められている「その時ぼくらは三人だった」(常盤さんの訳ではないけれど)の短編だ。
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ショーの作品のカバーには編集者の勘違いのせいか、気恥ずかしいようなものもあるのだが、初めて単行本として発売されたこの本のカバーは和田誠さんだった。そうした意味もあって愛着のあった一冊だったけれど、当時、下宿していた大家さんの娘さん(高校生)が読んでみたいと言っていたのでついあげてしまった。その後,彼女 からこの本の感想を聞くことはなかった。
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メモリー・キーパーの娘

2012/11/11 16:56
文芸春秋・12月号の「人生天語」で、坪内祐三さんがi PS細胞の人体を使って成功したという“変なおじさん”の報道と、橋本大阪市長について書かれた週刊朝日の連載が唐突に打ち切りになったことを例にあげて、最近のマスコミの大いなる劣化について警鐘を鳴らしている。まったくもってその通りだよなあ・・・と思っていた矢先に、あの尼崎事件の主犯格の女の顔写真が間違っていたという信じられないことが判明した。いったいどうしてこんな誤りがあったのか。そして、こんなあってはならない過ちが何日もそのままだったという事実にただただ唖然とさせられる。もはや日本のニュースを信じることは不可能なのかもしれない。


そんな暗澹なる気持をひととき忘れさせてくれた一冊がこれ。海外小説を手にとったのは久しぶりだったが、あっという間に読み終えた。

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物語は・・・1964年のある大雪の夜。医師デイヴィッドは、初めてのわが子を自らの手で取り上げた。生まれたのは男女の双子。だが娘はダウン症だった…。
とっさに彼は、立ち会っていた看護師に、娘を施設に連れて行くよう頼み、妻には「娘は死産だった」と偽った。幼いころ、病弱な妹を亡くした彼は、母の悲しみにくれる姿が忘れられなかった。……最愛の妻を苦しませたくない……その一心でくだした決断。それが最良の判断のはずだった。だが、その嘘はやがて思いもかけぬ波紋を呼ぶ。
赤ん坊を託された看護師は、ひそかにデイヴィッドに想いを寄せていた。彼女は行方をくらまし、障害をもつ赤ん坊をわが子として育てる決意をする……


読みながら何度ため息をついただろう。作者は人間のもつ愛情、嫉妬、希望、絶望を万華鏡のようにして、その反射する模様を丹念に写しだすかのように描いていく。なかでも、父親と母親。そして、娘を育てることになるキャロラインの心情を描く場面では作者のペンが冴えわたる。たとえば、娘を“始末”したことで最後まで罪悪感を拭いきれない父親のデイヴィッドと、娘を“亡くしてしまった”母親ノラとの心の行き違いを掬い取るかのようにこう描く。
・・・近ごろの僕らは、おなじ太陽のまわりを回るふたつの惑星のようだ。けっして衝突はしないが、近づくことはない
また、デイヴィッドが意を決してキャロラインの家に車を走らせたものの、なにをしていいのかわからず車の中から彼女の家の中の様子を息を潜めるようにして眺める場面では・・・・その場に釘付けになったデイヴィッドは、人通りがほとんどないことに感謝した。彼女が生まれた夜、魂が体から離れ、自分が動き回るようすを遠くから眺めている気分になったことを思い出す。そして彼は理解したのだ。自分にはこの状況をどうにかする力などない。そこに存在しないも同然に、世界から切り離されているのだから。

驚いたことに、作者のキム・エドワーズは本作が長編小説の第一作とのこと。ちなみに、日本に(小田原市)二年間ほど住んで英語を教えていたとか。もしかして、彼女の生徒さんがみなさんのまわりにいらっしゃるかもしれません。
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起終点駅(ターミナル)

2012/09/25 14:23
失礼ながらこの作家の存在はまったく知らなかったのですが・・・
このカバーを目にして「少女コミックか?」なんて思われて読むのをためらわれたアナタ。そんなアナタがこの本を手にとって読まれたら確実にぶっとぶことをワタクシのるぶが約束します。

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この本はいずれも北海道を舞台にした連作短編集で、六つの作品が収められている。そして、ここに登場するひとたちはみなそれぞれ仕事や家庭、恋愛といった悩みを抱えていて、市井に生きるぼくたちの悩みとなんら変わりはない。
最後に収められている「潮風(かぜ)の家」は・・・久保田千鶴子は30年ぶりに北海道西北部にある人口4千人に満たない故郷の天塩町に帰郷する。それは両親、弟の墓の永代供養を頼むためであった。30年前、強盗殺人で逮捕され、拘留中に自殺した弟。49日が終わると、当時24歳の千鶴子に、亡くなった母の親友だったたみ子は1万円を握らせ、すぐに町を出て行けと伝える。そのたみ子も85歳になり、千鶴子は30年ぶりに再会することになるのだが・・

かつて深い悲しみを味わった千鶴子とたみ子ばあさんとのふたりのやりとりには、抱きしめたくなるような愛しさと複雑な思いが詰まっている。
また、「海鳥の行方」「たたかいにやぶれて咲けよ」のヒロインである新人新聞記者・山岸里和と、「スクラップ・ロード」で登場する大手銀行を辞めてしまった主人公・飯島久彦といった若者が登場する物語は、ふたりの若者の緊張と絶望が顔を出す日常を淡々と丹念に描いて、読み続けていくうちにボデイーブローを何度も打ちこまれているような思いに捉われる。そして、それらの痛みの結末に救いを差し出すというセンチメンタルさが一切排除されていることに納得する。それはこの作品がハードボイルド小説と呼びたい味わいをもっているからにほかならない。聞けば編集者が「無縁」をテーマに書いてほしいとのことで始まった小説だとか。ここが肝だ。なぜならば、昨年の震災が起きてからよく使われる「絆」という言葉と対極にあるものがここにあるからだ。生と死、表と裏、だれもがいつもどちらかに変わる可能性を秘めて生きている。しかし、それだからこそ、作者がこの小説のタイトルを“起終点”とつけた“終わりから始まる”という言葉が身に沁みてくる。
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三島由紀夫

2012/06/25 17:38
ぼくが三島由紀夫の小説を読んだのは僅か三冊だけだ。画像
この本は平凡パンチの編集者だった筆者が「三島番」ともいえる立場だった時代について書いた一冊で、史上最初の文壇のアイドルとなった三島由紀夫を、構えることもなくごく自然に彼の生活や行動を闊達に語りつくしていて、下世話な読み手(ぼくです、ハイ)の好奇心を刺激してくれました。ただ、時系列の飛び方や、後半になって筆者の思想や哲学の解釈などが唐突に羅列されてきて、戸惑いというか違和感を覚えてしまったのですが・・・
いずれにせよ、三島由紀夫に興味をお持ちの方は必読です。
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小説の記憶はほとんどないけれど、軍服みたいないでたちに鉢巻きをして、建物の二階か三階と思われる場所(当時はバルコニーとかベランダという言葉は一般的に使われていなかったしネ)に出て演説をしていたテレビに映っていた彼の姿は、こどもの頃だったけれどなぜかはっきりと憶えている。
映画監督の岩松監督も三島由紀夫にはかねてから興味を抱いていて、今回この映画を撮ったのですが、いかんせん三島を演じるこの役者はインパクトに欠けている(なんでも、彼はこの映画を機に名前を変えたとか)若松監督にはもっと「見た目」にこだわってほしかった。ぼくなら三島を演じる役者は断然彼がいいと思うんだけどなあ。
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だれかの木琴

2012/02/19 11:42
このところ歌謡曲をよく聴いていて、西郷輝彦さんの声のすばらしさにあらためて驚いたり、西田佐知子さんのクールで乾いた低い声にシビレたりなのですが、幼い頃に耳にしたこれらの曲が、いま再び聴くと新鮮な発見がたくさんあって、思った以上にこの世界にどっぷりと浸かっている次第です。さて、そうした歌謡曲の伴奏のなかで、中村八大さんの作品をはじめ、しばしば耳に入ってくるのが「木琴」という楽器。この木琴が使われることで、それらの曲が一段とハイカラで洒落た音楽になるからなんとも不思議です。井上荒野さんの新作「だれかの木琴」のなかで、井上さんはこの楽器を、主人公に「遠くの打楽器。太鼓よりももっと軽やかな、けれども差し迫った音」と語らせています。いったい差し迫った音ってどんな音なのでしょう?なにはともあれ、前作の「キャベツ炒めに捧ぐ」も面白く、井上荒野さんはいまひとつのピークを迎えているのでは?と思わせるに足りる作品になっています。
帯には・・・あなたの奥さんが何してるか知ってるんですか?ストーカーですよ

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内容はというと・・・「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」平凡な主婦・小夜子が、ふと立ち寄った美容室で担当してもらったスタイリスト・海斗から受け取った一本の営業メール。ビジネスライクなメールのやりとりは、やがて小夜子に自分でも理解できない感情を生んだ。どうしたら、彼のメールを取り返せるのだろう。だんだんと海斗への執着をエスカレートさせる小夜子。だが、自分が欲しいのは本当に海斗なのだろうか……。明らかに常軌を逸していく妻を、夫である光太郎は正視できない。小夜子のグロテスクな行動は、やがて、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく・・・

ようやくマイホームを手にし、親子三人で生活を送っている小夜子の家族は、絵に描いたような典型的な日本の家族だ。そんなごく普通の41歳の主婦が静かに壊れていく。しかし、彼女にはそうなる“理由”が見当たらない。そこが怖い。例えていうなら、ある日道を歩いていて突然落とし穴に落ちてしまったような、そして、その穴がとてつもなく深い穴だった・・そんな感じだろうか。しかし、彼女は自らの行為と結果をも自覚している。ここも怖い。そして、それが一層事態を複雑に歪めていく。極めつけは海斗の恋人の店を訪ねて白いドレスを買ったあとのくだりだ。はたして、その過程で流れているのは木琴の奏でる音なんだろうか。確かなことは不安定なリズムを伴ってジワリと静かに「差し迫ってくる」怖さだ。そして、そんな妻の変化を現実として受け入れようとしない夫の光太郎。でも、そんな彼をなじることがぼくたちにできるのか?ぼくたちにもこうした落とし穴に落ちてしまわない可能性が100パーセントないと断言できるのか?この作品、巷では恐怖小説だのホラー小説だのと言われているらしいのですが、これは、まさしく井上荒野にしか書けない夫婦小説としてぼくは受け取りました。
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タイトル 日 時
無年齢者
無年齢者 60歳か65歳ぐらいの女性がプールの縁につかまって、若い先生に水泳を習っている。その一所懸命な動きから「痛ましいおかしさ」の空気がただよってくる。やがてレッスンが終わり、彼女は水着のままプール沿いに歩いていって、ちらっと先生のほうをふりかえり、微笑し、なにか手で合図をする。その小さな動作に語り手の「私」は「異様なほど」感動する。彼女の微笑、彼女の仕草がはたちの女性のものだったから。 ...続きを見る

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2011/08/01 22:47
苦役列車
苦役列車 最初に・・・144回の芥川賞受賞作品となった本書は読む人を限定します。いや、選びますといってもいいかもしれない。特に女性にとっては、冒頭の三行目を読んで投げ出すひとがいるかもしれません(笑) ...続きを見る

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2011/05/17 19:58
日本映画 [監督・俳優]論
日本映画 [監督・俳優]論 ショーケンこと萩原健一がいままで関わってきた映画、監督、俳優たちについて熱く真剣に語った一冊なのですが、タイトルの硬さと装丁があまりにも地味なのでうっかり見過ごされそうなこの本。 ...続きを見る

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2011/03/03 18:03
嫌な女
嫌な女 嫌な女という下地は少女のときからできているということを、作者は冒頭のエピソードでやんわりと披露する。以下は、主人公の女性弁護士である徹子の回想だ。 ...続きを見る

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2011/02/15 21:09
「ブタとおっちゃん」
「ブタとおっちゃん」 子豚が笑ってる〜 ...続きを見る

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2011/01/25 21:20
風にそよぐ墓標
風にそよぐ墓標 いまから25年前の夏。日航機が墜落して520名の尊い命が失われた。 ...続きを見る

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2010/10/26 22:43
どうして海はしょっぱいの? 
どうして海はしょっぱいの?  ・・・なんて訊かれてあなたは答えられますか? ...続きを見る

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2010/09/15 21:42
大阪ハムレット
大阪ハムレット この本を好きなひととは、なんというか友だちになれそうな気がする。 ...続きを見る

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2010/04/25 06:13
無理
無理 お目当てだった本を枕元で開き、じっくりと味わえる喜びは本好きにとっては堪らない喜びといえるわけで。この本によって暮れからお正月にかけてその喜びを実感できました。 ...続きを見る

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2010/01/07 12:36
小説 このラストはなんだったっけ VOL,1
小説 このラストはなんだったっけ VOL,1 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」 ...続きを見る

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2009/11/26 17:08
「床屋さんへ ちょっと」
「床屋さんへ ちょっと」 前作の「シングルベル」もそうだったけれど、ここんとこの山本幸久さんの作品にいまいち“ノレなかった”者として、この新刊にもはたして?という不安を抱いていたのですが、結果としては今年読んだ小説の中でもベストのひとつと呼べるものでした。あらためて、この作家の描く小説の素晴らしさを再認識させられました。ほんとに上手いよなあ。 ...続きを見る

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2009/10/31 20:23
井上荒野 「静子の日常」
井上荒野 「静子の日常」 かつては“全身小説家”と言われた井上光晴の娘として知られていた井上荒野も、、直木賞を獲ってからは一般的に知られるようになりました。(もっとも、当初はぼくもイノウエコウヤなんて呼んでいました) そんなt井上荒野の最新刊は、読み始めてすぐに「ほんとにこれが井上荒野なの?」という疑いを持ってしまったほど、過去の井上荒野の作品とは異なっていてちょっとビックリ。 ...続きを見る

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2009/10/08 22:45
人間失格
人間失格 新年早々どうかなというタイトルですけど。 ...続きを見る

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2009/01/08 21:52
年金問題の恐ろしさ
年金問題の恐ろしさ 口から出たままを、べらんめえ調で得意げに話すいまの麻生サンを見ていると、あれほど失望し嫌っていたあのひとでさえ、年金積立金制度にメスを入れようとしたんだからまだ良かったかもしれない・・・なんて思ってしまう。 ...続きを見る

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2008/11/30 07:15
東京島
東京島 この作品は、濃厚で猥雑で可笑しくてシニカルで強烈だ。 ...続きを見る

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2008/07/23 08:51
お追従笑い
お追従笑い 吉川潮さんの「芸人の了見」という本のなかで、「当世芸人事情」と題して、吉川潮さんと山藤章二さんが対談されています。笑いに対して一家言をもつ二人とあって、共感を覚える箇所がいっぱい。ちょっとだけ引用してみました。 ...続きを見る

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2008/05/18 12:41
鉄槌!
鉄槌! 先日、年上の男性と話をしていたところ、このひとがブチキレてしまいました。知り合ってから随分長い間お付き合いさせて頂いてたし、その方のご家族に関するデリケートな問題だからということで、できるなら話したくなかったけれど、仕事が絡んできたのでしようがない。最終的にぼくから切り出さなくてはいけないだろうと決心し、核心に触れようとした手前の段階で、年上男性の針は大いに振動、そのあとに体も小刻みに振動。「やばいぞこれは・・・」と思った瞬間。まさにチベットに対する中国状態(笑)。過剰なまでの保護は愛情とは違う... ...続きを見る

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2008/04/26 15:33
4月12日
私たちはみなひとりでこの世に生まれてくる ...続きを見る

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2008/04/11 22:34
C・W・オールズバーグ
C・W・オールズバーグ ちょっとまえに、ロッド・マキューンのことに触れたことがあったのですが、最近、ふとしたきっかけで、彼と同じくかつて好きだったオールズバーグの作品に久しぶりに触れ、ちょっとした幸福感を味わうことができました。かつては(こどもが生まれた頃は)結構絵本を熱心に探したり観たものですが、いまではこどもたちが絵本にあまり興味を抱かなくなってしまったこともあり、とんとご無沙汰状態。日頃はもっぱら本や音楽の力に頼って、日々のウサを晴らしているのですが、いやいやどうして、こうした絵の力も侮れません。 白黒で描かれ... ...続きを見る

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2008/03/22 22:56
ロッド・マキューンを知っていますか?
ロッド・マキューンを知っていますか? なにをいまさらですが、英語の発音って難しいですね。わたしはこのひとのこと長い間ロッド・“マッケン”と信じていたのですが、正しくは“マキューン”だったんですね。もっとも、日本に紹介されたときの彼の呼び名の発音はマッケンが多かったみたいなのですが。そういえば、ミュージシャンやその他の音楽についての呼び名について、ピーター・バラカンさんがよく注文をつけています。その気持ちはわからなくもないのですが、いまさらブルースをブルーズと言ったり、マイルスをマイルズなんてちょっと言えません。それに、あれはこう発音... ...続きを見る

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2008/02/15 19:04
ゴールデンスランバー
ゴールデンスランバー 期待以上に楽しめた作品でした。巧妙に張られた伏線、ひとくせもふたくせもある登場人物、仙台の街、かつての友と恋人、そしてビートルズ・・・・わたしは、伊坂幸太郎の熱心なファンではないのですが、おそらくこの作品によってかなりの方が伊坂ファンになるのでは?と思わせる作品です。 物語は、これまでの伊坂作品とは違い、日本の首相暗殺が暗殺されるというショッキングかつスケールの大きな事件から幕を開ける。そして、主人公がひたすら警察からの追跡をかわして仙台の街を逃げて走るサスペンスが軸となって、そこに過去の思い... ...続きを見る

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2008/01/07 22:36
渾身
渾身 朝青龍のズル休みでケチのついた感のある大相撲。この小説はそんな大相撲にゲンナリしてしまったひとに読んで欲しい一冊。なにも言わずに手にとって読んでやってください。胸のつかえが下りること請け合いですからして。なんてったて、手に汗握る大一番が物語の半分を占める(!)のですから。また、隠岐島を舞台にした人情味溢れる物語にもなっていて、登場するひとたちがなんとも好ましい。ただ、登場人物がチト泣き過ぎないかい?という思いはあるものの、そこはそれ、現実がこんな夢のない世の中ですし(笑)、物語に描かれている島人... ...続きを見る

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2007/09/15 15:51
日記 二冊
日記 二冊 ある日、お釈迦様の弟子がどうしても知りたくて思い切って尋ねてみた。 「あの〜わたしの前世はどうだったんでしょう?」「いまの自分をみたらわかるでしょう?」。「では、来世ではどうなるんでしょう?」「それもいまの自分をみたらわかるでしょう?」 ...続きを見る

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2007/07/28 15:03
悪人
悪人 ちょっとインパクトのあるタイトルです。作者が吉田修一だけに、なんだかこの単純なタイトルは解せないような気もするのですが、新聞に連載していたものと知って納得。 ...続きを見る

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2007/05/19 12:40
5 これはユニークな恋愛小説だ。 ミステリーのテイストもあり、SFのような超現象のテイストもちょっぴりたたえながらも、魅力のある少々変わった中年恋愛小説になっている。ただし、そんじょそこらにあるようなチューネンレンアイものとは格が違います。 ...続きを見る

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2007/05/10 18:58
でっちあげ
でっちあげ 巷で評判になっている「夜は短し恋せよ乙女」。図書館で予約していたものの、人気があるんでしょう、なかなか順番が廻ってこなくて先日やっと読了。で、わたしの正直な感想は「この物語のどこがそんなに面白いんだぁ?」評論家や本好きな方が絶賛しているのですが、わたしはなんだかお尻がむずがゆいような違和感を覚えました。「品行方正で頭脳の優秀な方が、和田勉サン(いまどうされてるんでしょ?)さながらのダジャレと、古き言語の博識ぶりを交えつつ書いた恋愛コメディもの」(長過ぎるがな)って感じでしょうか。う〜ん、微妙にズ... ...続きを見る

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2007/04/25 19:36
無責任ショック
無責任ショック 本日、実家に帰っていた際に植木さんが亡くなった話になり、母が「お父ちゃんの誕生日と一日違いやねえ」と・・・そうか、植木さんはウチの親父よりも年上だったんだ。 ...続きを見る

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2007/03/29 21:14
花より男子
花より男子 すっかり休んでしまっていた間に、世間ではホリエモンに実刑判決が下されたり、アメリカの北朝鮮に対する口座凍結の解除があったり、はたまた飯島愛が引退宣言したと思ったら、東京では本日桜の開花宣言という相変わらずの賑やかさ。しかし、我が家ではそんな話はどこへやら。コレにみんなが夢中です。 カミさんが友達の友達から借りてきた全36巻を、家族全員が読んでいます。しかし、全員が集中して読んでいる図はおかしいような不気味なような・・・なんといっても全員が集中して読んでいるあまり、思わず家の中に人がいないような... ...続きを見る

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2007/03/20 23:03
文人悪食〜其の一・夏目 漱石
文人悪食〜其の一・夏目 漱石 この本のことをずっと前から書こうと思っていたのですが・・・ コレはっきり言って傑作です。わたし、著者はテレビやラジオなどによく出ていたのでその存在は随分と前から知っていましたが、この方の書いた本は一冊も読んだことがありませんでした。読み終えて「もっと早く読んどきゃよかった」と後悔しきりです。いやあ嵐山さんてスゴイひとだったんですね。わたしは単なる不良中年を装った怪しげなオヤジだと長い間誤解していました。反省。 ...続きを見る

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2007/02/11 10:10
ムンクを追え!
ムンクを追え! みなさんはご存知でしたか? 盗難美術品の闇取引が年間40億ドル〜60億ドルにものぼるということを。そして、違法取引としては、麻薬、武器についで第三位に位置しているということも。原作は「レスキュー・アーティスト」ですが、日本のタイトルの「ムンクを追え!」はなかなかよろしいじゃございませんか。 ...続きを見る

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2006/12/16 09:00
丘の一族
丘の一族 小林信彦の「丘の一族」を読み終えたら、ツボさんこと坪内祐三さんが、山田稔のエッセイに寄せて書いた文が蘇ってきた。(ちなみに、ブログを書かれる方は山田稔のエッセイを読んで損はありません。もっとも、真似は出来ませんけど(笑))。 ・・・・今どきの日本の小説が、つまらなかったり、下手だったりするわけではない。 むしろ、ちょっと昔のそれよりも、面白かったり上手に書けていたりする。題材や構成も気がきいている。キャッチーでもある。 その点で、小説は、最近の食べ物に似ている。普通以上においしいし、バラエ... ...続きを見る

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2006/11/10 21:33
いずれ我が身も
いずれ我が身も 阿佐田哲也名義で書いた「麻雀放浪記」が映画にもなって知られていると思うのですが、わたしは短編小説や芸人たちを書いたエッセイが好きで、ときどき読み返したりしています。特に、「歌えば天国ジャズソング」なんてサイコーですが、今回取り上げるのはマニアックなものとは違って、幅広い年齢層に読んで欲しい一冊です。 本書は色川武大さん名義でアサヒ芸能(に連載していたコラムをまとめたもの。(アサヒ芸能というところがなんとも色川さんらしい) 色川さんのエッセイを読むと、自殺を思いとどまるひとがいるんじゃないのか... ...続きを見る

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2006/11/04 14:12
それでもボクはやってない
それでもボクはやってない いやあ、昨日のNHK「スタジオパーク」はスリリングでした。 ゲストは11年ぶりにタイトルの映画を撮った周防正行監督。「いままでの裁判を舞台にした映画が好きな方もこの映画を観るときっと驚くでしょう」淡々と語るも自信の程が窺がえる。途中、女性アナウンサーがタイトルを「それでもボクはやっていない」と言うと、すかさず「「それでもボクはやっていない」ですから」 「???」「“い”ははいらないんです。プロですからそこはきちんとしてくださいよ」ムハハハ。やるなあ、監督。 ...続きを見る

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2006/10/19 14:21
ダライ.ラマ
ダライ.ラマ ダライ.ラマ15世が今年の11月、日本にやってくる。そして、海外で初めて行う灌頂の地として選んだのは厳島神社のある宮島。行きたいなあ・・・ ...続きを見る

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2006/10/01 20:04
初恋温泉
初恋温泉 まず、このタイトルからして可笑しい。タイトルだけ聞くと温泉の専門誌や(あるのかしらん?)、旅行雑誌に連載していたものと思われても不思議ではありません。しかし、作者に吉田修一という名前を見つけると、この人を食ったようなタイトルをつい深読みしたくなる。なんて偉そうなこと書いていますが、わたしは吉田修一の熱心な読者ではありません。4〜5冊読んではいるのですが、印象に残っているのは「春、バーニーズで」と、わけがわからなかったお手上げ作品として「ランドマーク」も挙げておきましょう。 ...続きを見る

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2006/08/23 14:25
森山 大道
森山 大道 写真家三連発。本人も自分のことを「一匹のノラ犬」と言っているくらいですから(笑)犬つながりの写真家のトリを飾っていただきましょう。 わたしは、日本ではこの人とアラーキーこと荒木経惟が好きです。二人の写真は猥雑で人間くさくて昭和の臭いが(決して“匂い”ではない)プンプンと漂ってくる迫力に充ちている。かと思えば、ぶっきらぼうでありながらも限りない優しさが伝わってくる。 ...続きを見る

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2006/08/16 17:26
Elliot Erwitt
Elliot Erwitt 犬つながりの写真家ということで。この写真家はポップでお茶目。わたしは10年位前にこの写真集「Dog Dogs」を買ったのですが、たしか、日本のタイトルを「わたしたちは犬である」と記憶しています。(しかし、なんとも大胆なタイトルです) あとはレコードのジャケットにも使われたコレが有名かな。 ...続きを見る

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2006/08/15 17:54
「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」を読んダノダ。
「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」を読んダノダ。  昨年、赤塚不二夫が病で倒れ、現在も昏睡状態が続いているということを知り驚きました。この本は、かつて少年サンデーで赤塚不二夫の担当編集者だった筆者が、稀有のギャグ漫画家,赤塚不二夫の“立派な馬鹿っぷり”の半生を淡々と描いたもの。しかしながら、筆者は、あくまでも起こったことを淡々と(クールと言ってもいい位)書いているのですが、赤塚自身の行動が見事な“立派な馬鹿”を目指していただけに、とてつもなく可笑しく、哀しく読む者に迫ってくる。 ...続きを見る

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2006/08/09 13:17
山本幸久
山本幸久 小学校の同級生にこんな名前の友達がいたようなような気がしませんか? ここのところ、続けて社会問題を取り上げたので、ここはちょっとクールダウンしましょう・・・ということで、取り上げてみたのは、最近読み終えた山本幸久さんのこの一冊。 ...続きを見る

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2006/08/02 19:06
アジ〜ナ〜
アジ〜ナ〜 「今年の夏は暑い」。これって毎年聞くようで、もはや慣例句にもなったように思います。しかし、地球温暖化のこともあって年々暑くなっているのは事実。「今年の夏も「熱い」と言いかえたほうがピッタリくる日が続いています。あるいは、今は亡き天才、谷岡ヤスジ画伯の「アジ〜ナ〜。もう」と言った方がピッタリか。ここでハタと気がついたんですけど梅雨が明けてないんですねぇ。夏じゃなかったの?信じられません。 ...続きを見る

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2006/07/17 10:10

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