祝!直木賞受賞

夜のニュース番組を見ていて思わず声をあげて手を叩いた。嬉しい。同時に思わず画面に向かって「ほんとに?」と言ってしまった。

直木賞と芥川賞の発表が今夜あるということは記憶の隅にうっすらとあったけれど、誰の作品が候補になっているかも知らなかったし、知ろうともしなかった(したがって、佐藤さんが直木賞の候補にもなっていることはま-ったく知らなかった)だから、いまさっき受賞されたとテレビで知ってほんとに驚いた(思うに佐藤さんが一番驚いている気がする(笑))

「月の満ち欠け」は、佐藤正午さんのいままでの作品とはかなり趣の変わった作品だ。ただし、読み終えたページを何度も何度も行きつ戻りつさせられる楽しみは、いつものようにこの作家の術中にはまってしまっている証拠といっていい。
読後の感想を読んでみると、多くの方が生まれ変わりとか輪廻転生とかをテーマとして捉えられて書かれていますが、ぼくは究極の恋愛小説として受けとめました。

画像


朝、新聞に載っていた佐藤さんのコメント、「ずっと直木賞を意識して書いていたわけではなく、作家人生を歩んでいたらばったり出会った」 ・・・なんとも絶妙。

トリプルケート

7月も半ばを過ぎて今年もアッという間に終わってしまいそう(どこかの政権もそんな雲行きですが・・・)

今年、上半期によく聴いたアルバムはビッグネームのふたり。ディランの新作とジャコの未発表ライヴの2枚でした。

シナトラが歌いあげた曲を、ディランは相変わらずの掠れ具合で、酔ったオヤジが口ずさんでいるかのように歌っている(もしくはそう聞こえる(笑))。そこがいい。また、デイランのアルバムについて、公式サイトにインタビューの全文が載っていてこれが滅法面白かった。
たとえば、各ディスク32分(ちなみにCDでは3枚)という長さのすべてを2枚のCDに収められるのでは?という質問にたいし、「10曲で32分という長さにこだわった。32分に関しては、それがLPレコードに収められたサウンドが最も力強く聞こえる限界の長さだ」
あるいは、実際に演奏することで、聴いている時にはわからなかったことを教えられたか.?と訊かれて、「自分なりに曲が意味することを少しはわかっているつもりだったが、そこに込められた人生の本質や人間の有りようがこれほどだったとは気付いていなかった。歌詞とメロディがこれほど完璧なまでに絡み合い、いまの時代にも意味をもち、非物質的なことを歌っているか気付かされた」なんて、かっこよく年をとらないと言えませんよねぇ、こんなに。なんだか心に沁みました。



好きなドラマーのひとりにエルビン・ジョーンズをあげていたのにはちょっと驚いた。きっと、コルトレーン聴いていたんでしょうね。